或る塾講師の読書録

簡単に読める小説を中心に、紹介できれば良いなと思っています。

【青空文庫】『蒲団』(著:田山花袋)

『蒲団』はこんな人におすすめ

青空文庫で読書をしたい人

・少しまとまった時間が取れる人(読み終わるまで、2時間くらい。) 

・明治あたりの文明開化の雰囲気に触れたい人

 

 どうも。「大人の〇〇」って便利な表現ですよね。ジュクリブです。

 大人の事情、大人の世界、大人の恋愛。「大人の」をつけると、たとえ少し不都合であっても”大目に見てね”感がありますよね。

 

 さて、この記事で紹介するのは、田山花袋著『蒲団』です。この作品と言えば、自然主義文学の代表作でしょう。文学史的な説明は、別記事を用意する予定ですので、この記事では省略します。

 

 『蒲団』は2時間前後で読める作品ですので、少しまとまった時間が取れれば一気に読めると思います。1907年(明治40年)の作品ですが、文体も今とたいして変わらないので読みやすかったです。是非、一度読んでみてください。

 

以下、あらすじと感想です。

・主な登場人物

竹中時雄・・主人公。妻子持ちの作家。三十六歳。

横山芳子・・竹中に弟子入りするために、上京してきた女学生。

田中秀夫・・横山の恋人。横山が上京したのを機に、横山を追って上京する。

 

・あらすじ

 竹中は横山に好意をよせるようになっていたが、横山には田中という恋人がいた。横山が田中とは清いお付き合いをしていると言っていたので、師としてそれを快くは思わないものの認めていた。しかし、実際には竹中が思っている以上に、横山と田中の関係が進んでおり、そのことを横山は隠していた。それが分かったため、竹中は怒り、横山を実家に帰す。

 

・感想

 女性の一人の個人としての立場や、貞操観念などは、現代とズレる部分がありますが、それもレトロな雰囲気として楽しむことの出来る作品でした。

 竹中の横山との不倫願望であったり、しかし竹中は弟子でうかつに手を出せないという葛藤であったり、そういった竹中の心情をストレートに描いた作品でした。

 個人的には、共感できることは少なかったですが、理解はできることは多かったように思います。昼ドラのモチーフになってもおかしくないような内容でした。

 

それでは、このへんで。